2008 Vol.10 No.2 Japanese
目次
Japanese
第21回日本エイズ学会シンポジウム記録
本稿は、2007年11月28日に行われた第21回日本エイズ学会シンポジウム3の基調講演及びシンポジストの発言を要約したものである。
本シンポジウムは、HIV感染における増殖過程を分子から理解し、新たな抗HIV戦略を見いだす研究の現状を紹介することを目的とした。
HIVに対する宿主防御免疫機構について、自然免疫から適応免疫までにわたるいくつかの研究を紹介し、今後の研究の方向性について概説する。
総説
予防、治療、ケア、支援への普遍的アクセス 国際社会の目標と日本の役割
2010年までに「予防、治療、ケア、支援への普遍的アクセスを実現すること、これがいま世界のHIV感染症対策の目標とされている。
第8回ECC山口メモリアルエイズ研究奨励賞受賞研究
薬剤耐性HIVに対して高い活性を発揮する新規のプロテアーゼ阻害剤の開発とHIVプロテアーゼ2量体形成機構の研究
本稿では、HIVプロテアーゼの2量体形成機構の研究と2量体形成を阻害する新規の抗HIV剤の開発を主に述べる。
原著
<社会>
わが国におけるHIV母子感染の現況 - 全国の病院小児科へのアンケート調査から –
HIV感染女性から出生する児もさらに増加していく可能性が高く、母子感染(MTCT)を予防することは今後とも重要であると考えられる。
活動報告
<臨床>
増加するエイズ検査への保健所職員針刺し事故に対し、2005年度より協力医療機関としてスムーズな診療・処置が行えるよう体制を整えた。学会印象記