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学会誌

2008 Vol.10 No.3 Japanese

目次

Japanese

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特集:我が国におけるHIV感染血友病患者の現状と課題

本邦のHIV感染血友病におけるHIV/AIDS関連の集計数

血友病を中心とする血液凝固異常症におけるHIV感染とエイズに関する全国的な調査は、血液凝固異常症全国調査、エイズ発症予防に資するための・・・・

立浪 忍、三間屋純一、白幡 聡、花井十伍、仁科 豊、大平勝美、桑原理恵、浅原美恵子、瀧 正志 ・・・・ 131

血友病HIV感染者の特徴と今後求められる医療

我が国では1985年に加熱濃縮製剤が導入されるまでに血友病患者の約40%に及ぶ1431名が非加熱製剤によりHIVに感染した。血友病感染者の95%以上がC型肝炎にも・・・・

花房秀次 ・・・・ 137

薬害エイズ被害者の現状と未来

血友病患者本人として、また被害当事者として1982年~現在まで、輸入濃縮血液凝固因子製剤被害救済の前面に立って活動してきた実体験を通して、薬害エイズ・・・・

大平勝美 ・・・・ 142

HIV感染血友病患者の病ある人生の再構築と支援

1980年代半ばの日本で発生した非加熱濃縮血液製剤によるHIV感染事件は、その後薬20年間にHIV感染血友病患者被害者の3分の1以上に当たる500数十人の命を奪い・・・・

山崎喜比古 ・・・・ 144

一小児病院におけるHIV感染血友病患者の診療上の問題点

平成19年度血液凝固異常症全国調査によると、わが国のHIV感染血液凝固異常症は生存・累積死亡例数を合わせて1431例(男性1417例、女性14例)である。・・・・

高嶋能文、三間屋純一 ・・・・156

第21回日本エイズ学会シンポジウム記録

シンポジウム「医療者へのエイズ教育」

エイズは新しい病気である。最初は不明確な部分、急速に変化する部分が大きく、それまで医療者が持っていた知識や技術が役立たなかった。さらにエイズには・・・・

座長:高田 昇、照屋勝治、 シンポジスト:鍵浦(後藤)文子、照屋勝治、神馬征峰、Jamie Abdennadher、矢野(五味)晴美 ・・・・ 161

シンポジウム14「HIV母子感染予防対策の20年」 – 現在の医学的・社会的問題点とその対策 –

1987年、本邦で初めてHIV感染妊娠例に妊娠中から分娩後まで一貫した母子管理が行われた。現行の感染予防対策の原型が考案され母子感染も回避できた。以来・・・・

塚原優己、関矢早苗、矢永由里子、内山正子、喜多恒和、外川正生、大金美和、稲葉憲之、和田裕一 ・・・・ 170

第8回ECC山口メモリアルエイズ研究奨励賞受賞研究

MSM(Men Who have Sex with Men)のHIV感染リスク行動の心理・社会的要因に関する行動疫学的研究

第8回ECC山口メモリアルエイズ研究奨励賞の受賞内容は、MSM(Men who have Sex with Men)のHIV感染リスク行動に関連する心理・社会的要因を探求する・・・・

日高庸晴 ・・・・ 175

原著

<基礎>

未治療HIV-1感染者に検出されたV108I変異がefavirenz耐性誘導に及ぼす影響

Polymorphismとして存在するV108I変異がEFV耐性獲得に及ぼす影響を検討する目的で、未治療感染者から分離されたRT領域にV108V/I変異を持つHIV-1 KK141株を・・・・

森 治代、小島洋子、川畑拓也、後藤哲志 ・・・・ 184

<社会>

首都圏のゲイ・バイセクシャル男性における血友病Ahcい楽観論とHIV感染リスク行動および心理的要因との関連

HIV楽観論(HIV感染の楽観およびHIV治療の楽観)とHIV感染リスク行動および心理的要因(自尊感情、孤独感、性的刺激欲求、性的強迫感)との関連を明らかにし・・・・

奥田剛士、日高庸晴、兒玉健一 ・・・・ 191

症例報告

<臨床>

サイトメガロウイルスによる虚血性腸炎を合併したAIDS症例

サイトメガロウイルス(CMV)による虚血性腸炎は過去数例報告されているが、比較的稀な病態である。CMVによる虚血性腸炎が契機で発見されたAIDS症例につき・・・・

守田玲奈、橋野 聡、小野澤真弘、加畑 馨、近藤 健、今村雅寛、浅香正博 ・・・・ 200

活動報告

<社会>

外来エイズ患者・HIV感染者の診断地域・機関とその後の受療状況、治療効果および性行動の変容 – 大阪市内の3医療機関、2005-2006年

エイズ患者・HIV感染者がどのように治療あるいは経過観察を継続し、その結果、病気の進行が抑えられ、免疫状態が維持されているか、また性行動の変容が・・・・

下内 昭、後藤哲志、白阪琢磨、日野雅之 ・・・・ 206

研究ノート

<社会>

大学生のHIV検査に対する認識と利用状況の実態

HIV感染者増加を抑制すべく、HIVスクリーニング検査の普及が図られているが、十分であるとは言えないのが現状である。HIV検査に関する先行研究では、受検・・・・

竹原健二、松田智大、児玉和子、渡會睦子 ・・・・ 215