2007 Vol.9 No.1 Japanese
目次
Japanese
特集 : 母子感染をめぐる諸問題
「性感染症は女性の問題」という視点
「性感染症(STD)は女性の問題(Women’s issue)である」,おれは1985年アトランタで開催された全米STD会議で…
わが国におけるHIV感染は近年増加傾向にあり,この傾向は先進国の中では唯一の例外である。
最近の報告によれば,アフリカなどにおけるエイズ感染爆発の主体は母児感染に起因するものであり,…
2006年末UNADISの報告によれば,世界HIV感染者数は3,950万人,その63%の2,470万人がサブサハラアフリカにいると推定されている。
総説
わが国の男性同性間のHIV感について-ゲイNGOの活動を中心に-
厚生労働科学研究費補助金によるMSM(Men who have sex with men,男性とセックスする男性)対象研究は…
原著
<臨床>
HIV感染症におけるウイルス性肝炎感染状況とA・B型肝炎ワクチンの効果に関する研究
目的:わが国におけるHIVと肝炎ウイルスの混合感染率やHIV感染者の肝炎ウイルス抗体保有率を導き出し,…
<社会>
目的:北海道の一般集団を対象として,ヒト免疫不全ウイルス(HIV)感染不安の頻度を明らかにし,…
研究ノート
<社会>
中四国拠点病院に勤務する看護師対象のエイズ研修会の評価と今後の課題
目的:拠点病院の看護しを対象としてエイズ研究会の評価を行い,今後より効果的な教育・研修プログラムを…
Basic Skills Required to Change Complaints into Solutions in HIV Patients ―A Case Study
Objective : The purpose of this thesis was to provide an e#ective clinical social work practice model for HIV patients based on social constructionism.
学会印象記
2006年8月13日,カナダ・トロントで開催された国際エイズ会議の参加者は,31,000人と過去最大数でした。…
第16回国際エイズ会議は2006年8月13日から19日まで,カナダ・トロントにて24,000人の参加者を集めて開催されました。
巨大な国際エイズ会議
前年に神戸でアジア太平洋地域のエイズ会議(ICAAP)が開催されたのも記憶に新しい2006年8月,「国際エイズ会議」が….
職場でのHIV/AIDS対策を考えるための経験の共有~第16回国際エイズ会議に参加して~
会議初日,プログラムや資料が詰まった会議バックが手渡されました。参加者は25,000人にのぼり,プログラムが…
国際エイズ会議におけるHIV検査分野の学会印象記~シカゴ市HIV/STD専門クリニックでのHIV即日検査の実施状況も含めて~
今回,HIV検査に関わる迅速検査キットの開発状況や即日検査の取り組みについての各国での現状等を情報収集すること,…
「エイズに対する戦いの最前線―治療から予防へ」
[第16回国際エイズ会議(トロント,カナダ,2006年8月13-18日)報告]
1996年のバンクーバー会議が,「エイズ治療(HAARTの確立)」の歴史的転換点となったと同時に,くしくもそのその10年後に…
先日東京で開催された第20回日本エイズ学会学術集会に参加し,現在の日本HIV/AIDS研究の最先端に触れることができた。
第20回日本エイズ学会は2006年11月30日から3日間に渡り,ぷれいす東京の池上千寿子先生を会長として,…
第20回日本エイズ学会学術集会印象記~エイズ問題に立ち向かう戦略としてのLiving Together~
エイズ問題の現実(リアリティ)を認識する共感のキーワード
2002年に32項ほどの小さな小冊子が発行された。若い男性二人が寄り添った写真が表紙を飾るHIV陽性者の手記集で,…
先に,東京で開催された第20回日本エイズ学会学術集会・総会に参加の機会に恵まれた。20回という節目を飾る学会のテーマは…