HOME学会誌2008 Vol.10 No.1 Japanese

学会誌

2008 Vol.10 No.1 Japanese

目次

Japanese

English

特集 : HIV複製研究の最前線

HIV複製研究の最前線 序論

1980年代にまずアメリカで注目され、その病名もつけられたHIV感染症・エイズは全世界に広まり、現在もサハラ以南の・・・・

村上努… 1

インテグラーゼと相互作用する宿主因子とHIV複製制御

インテグラーゼはHIVゲノムを宿主の染色体に組み込む過程を触媒するウイルス蛋白酵素である。昨年末、遂に、インテグラーゼ阻害剤のひとつが・・・・

増田貴夫… 3

TRIM5α

2004年2月にTRIM5αがヒト免疫不全ウイルスI型(HIV-1)に対してサルが持つ抗レトロウイルス因子として報告されてから・・・・

中山英美,塩田達雄… 10

APOBEC3ファミリー蛋白

APOBEC3Gは、新規に同定された抗HIV-1宿主因子である。本分子は、シチジンデアミナーゼに保存された配列を有し、HIV-1の1本鎖DNAのシトシンを・・・・

高折晃史… 19

HIVゲノム二量体化の機構

HIV-1を含むレトロウイルスのポジティブ一本鎖RNAゲノムはウイルス粒子内で非共有的に結合して二量体を形成しているという・・・・

櫻木淳一… 25

HIV粒子形成機構

HIVゲノムは両末端LTRに挟まれてgag, pol, envと呼ばれる3つの主要な構造遺伝子を持ち、gag遺伝子領域からは粒子の主構造蛋白・・・・

森川裕子… 33

原著

<臨床>

HIV感染者における歯科医療連携に関する研究

目的:HIV感染者の歯科診療における連携に関して仙台、東京、名古屋、大阪、福岡のブロック拠点病院地区の一般歯科医院にアンケート調査・・・・

吉川博政,田上正,山口泰,玉城廣保,樋口勝規,山本政弘… 41

症例報告

<臨床>

HIV感染における非戦略的中断の実例について

目的:HIVウイルスに感染している患者にとって、抗HIV薬の進歩による治療法や予後の改善は朗報である。一方、HIVウイルスを完全に除去できない・・・・

山田徹,藤澤真奈美,内藤厚子,濁川博子… 50

研究ノート

<社会>

HIV予防介入の介入プログラムに関する文献レビュー

目的:本研究ではRCTを用いたHIV予防介入に関する先行研究について、特にその方法論に焦点を当ててレビューを行った・・・・

竹原健二,松田智大,児玉知子… 54

学会印象記

第21回日本エイズ学会学術集会に参加して

第21回日本エイズ学会学術集会(会長:高田 昇先生)が、2007年11月28日から3日間にわたって、広島国際会議場で開催された・・・・

上野貴将… 61

第21回日本エイズ学会印象記

日本エイズ学会学術集会・総会は臨床、基礎医学研究に加え、社会、教育学といった様々な分野からの演題を募りエイズという病を多角的な・・・・

増田貴夫… 64

第21回日本エイズ学会学術集会印象記

「Step up! 情報と教育」のメインテーマに相応しく、多くの情報を持ち帰ることができた有意義な学術集会であった・・・・

古西 満… 67

第21回日本エイズ学会参加印象記

会場となった広島国際会議場は原爆ドームや慰霊碑のある平和記念講演の一角にあり、今の平和に感謝しつつ、新たな問題であるエイズに・・・・

長與由紀子… 70

理事会議事録

2007年度第2回日本エイズ学会理事会議事録… 87